TVコマーシャルやネットの広告でおなじみの大手消費者金融、アイフルとモビット。
どちらも同じ消費者金融の枠に入っていますが、両社のサービスには違いはあるのでしょうか?
「消費者金融なんてみんな同じ」と言わないで、どちらが自分に向いているかを考えるのもカードローン選びには大切なことですよ。
この記事では、金利やサービスの中身にこだわってアイフルとモビットを比較していきます。
アイフルは何グループ?置かれている環境の比較
最初は両社の環境から説明しましょう。
ここ10年ほどの間に、消費者金融各社は様々な合併やグループ化を行ってきました。
アイフルもモビットも銀行や消費者金融との関係を築きつつ変遷を繰り返してきました。
(⇒アイフルとモビットを徹底比較!)
モビットは三井住友銀行グループ、アイフルは?
では、両社の状況をご覧下さい。
社名 | 状況 |
---|---|
アイフル | ・消費者金融業を展開 ・銀行のグループ傘下には入っていない ・東証第一部上場企業 |
モビット | ・三井住友銀行グループの一員 ・モビット自体は消費者金融会社 |
当事者であるアイフル・モビットにとっては銀行との関係強化で貸出金の安定確保などが課題となりますが、私達利用者側にも少なからず影響があります。
銀行との関係が利用者に与える影響とは?
モビットへの申込みと利用において、三井住友銀行の口座を持っているのといないのとでは大きな違いがあるんです。
- WEB完結申込みが利用できない
- 口座振替での返済ができない
- 提携ATMとして稀に手数料が無料になる
詳細はそれぞれの項目のところで説明しますが、モビットの場合は三井住友か三菱東京UFJのどちらかに口座がなければWEB完結申込みはできません。
また、口座振替による返済も両行どちらかの口座しか設定できません。
ただし、三井住友銀行のATMが稀にキャンペーンで手数料無料になるメリットもあるにはあるんですが、これは口座の有無に関係がないですね…。
後からも取り上げますが、このように銀行グループであるが故の縛りがモビットには出ています。
それでは、アイフルとモビットの具体的な利用方法を比較していくことにしましょう。
1種類じゃないの?モビットとアイフルの取扱いカードローン数
まずはローンの種類から。アイフルもモビットも1種類しかないと思われている方は多いでしょう。
確かにモビットは1種類のみですが、アイフルには個人向けカードローンだけでも3種類あるんですよ。
アイフルの個人向けカードローンはニーズに合わせた3種類
通常の「キャッシングローン」のほか、少額融資の「SuLaLi」、ある程度の高収入がある方への「ファーストプレミアム」が用意されています。
特に少額融資である「SuLaLi」は限度額が10万円となっている分、審査がWEB上で済むように設計されているのが特長です。
審査の際に在籍確認の電話があることを了承さえすれば、手続きのほとんどはネットとモバイルだけで済ますことができるんですよ。
それでは少ないという方は「キャッシングローン」、アイフルを初めて利用する年収300万超の方は「ファーストプレミアム」も良いでしょう。
状況に合わせた申込みができる点ではアイフル有利
その点では1つしかないモビットよりも3つからチョイスできるアイフルの方に軍配が上がりますね。
金利と申し込みから融資までのステップはほぼ同じ
次は「金利」と「申込みから融資までのステップ」について比較してみましょう。
見出しに書いてしまいましたが、この比較結果は「ほぼ同じ」です。では、その内容をご紹介しましょう。
限度額100万以上を狙わない限り、金利は互角
金利については限度額100万円以上を希望しない限り、どちらもほぼ同じ数字になります。
【アイフル】年4.5~18.0%
【アイフルファーストプレミアム】年4.5~9.5%
最後の【ファーストプレミアム】は最低限度額が100万円という高額カードローンで、ここを狙うには他社借入がなくても年収300万が最低ラインです。
殆どの方は新規時の限度額が100万以下になる傾向があるため、金利も年18.0%となる可能性が高くなります。
アイフル、モビットともに最高金利は同じですので、ここは引き分けですね。
申込み~融資のプロセスもほぼ同じ
では、申込みから審査、融資へのプロセスはどのようになっているでしょう。
これもほぼ同じような流れですのでまとめてご紹介しましょう。
↓
2.急ぎの場合(フリーダイヤルへ電話)
【モビット】申込み完了画面に書かれた番号へ電話
【アイフル】受付完了メールが届いたら電話
↓
3.結果通知
【モビット】電話連絡&会員登録
【アイフル】電話かメール
↓
4.振込依頼(手続き完了のリミット)
【モビット】14:50まで
【アイフル】14:10まで
(若しくは自動契約機でカード発行)
ここまではほとんど差がないので、お伝えするのも楽です(笑)。しかし、ここからが問題。
WEB手続きに特化するならどちらが理想?
モビットイチオシの「WEB完結」手続きと、アイフルの少額カードローン「SuLaLi」は殆どの手続きがWEB上で終了します。
そのために必要な項目は次の通りですが、それぞれの一長一短は後からご説明しましょう。
- 【モビットの「WEB完結」利用条件】
- 三井住友銀行か三菱東京UFJ銀行の口座を持っている
- 社会保険証か組合保険証を提出できる
- それ以外に免許証などの身分証明も提出できる
- 電話連絡なし
- 【アイフルの「SuLaLi」利用条件】
- 限度額は10万円まで
- 他社借入(契約も含む)がない
- 顔写真画像と顔写真つき身分証明書を提出できる
- 在籍確認の電話あり。カードは後日郵送
希望額が少額で良いならば、アイフルの「SuLaLi」がオススメですが、他社借入件数0であることが条件です。
モビットの「WEB完結」は口座と保険証で身分確認を行なうスタイルですから、このどちらかがなければ利用できません。
それぞれに条件があるため、どちらの勝ちという判定はできませんが、みなさんの状況にあった方があれば活用してほしい内容ではあります。
ATMか振込みか…通常の借入れ方法もほぼ同じ
次は契約後に行なう借入れの方法についてですが、これも内容は殆ど同じです。
【モビット】専用ATMなし。提携ATMでの借入れで手数料有料
【アイフル】自社専用ATMなら手数料無料
2.振込キャッシング
【共通】会員専用ページにアクセスし、ネット申込み。または電話申込み
しかし、どちらも振込キャッシングなら手数料無料で借りることができるので、無理にカードを使わなくても良いでしょう。
返済方法はアイフル有利!決め手は口座振替の条件
借り方とは違って返し方には差が出ています。ここで「銀行のグループ」ということがネックとなって現れてくるんです。
返済方法は3種類で同じ
返済方法の数自体は両社とも3種類で、「ATM入金」「口座振替」「銀行振込」が利用できます。
ただし、ATMは提携のものだと手数料有料になるので注意が必要です。また、銀行振込も振込手数料は自己負担となります。
口座振替は対応可能な銀行に大きな差がある
返済方法で手数料がかからないのは口座振替ですが、モビットには大きな条件がつけられています。
それは、「三井住友銀行か三菱東京UFJ銀行の口座からしか振替できない」こと。
一方アイフルは多くの銀行の中から選択することができます。それぞれの銀行によって振替日が異なる点には注意しなければいけませんが…。
ここが「銀行グループ」の弱点となります。口座限定という使い勝手の悪さが出てきてしまうんですね。
よって、返済方法はアイフル有利となります。もちろん三井住友か三菱東京UFJに口座があれば話は別ですよ。
総合的に見てオススメなのはアイフル
各項目で比較をしてみましたが、いかがだったでしょうか。
三井住友銀行か三菱東京UFJ銀行の口座、そして社会保険証を持っていればどちらでも大差はありませんが、それ以外ならアイフルの方がオススメですね。
- 状況に合わせてカードローンの種類を選べる
- WEB申込み~契約手続きの条件が容易で便利
- 返済の口座振替に制限が少ない
以上の点から考えて、少額~通常の融資希望ならアイフルを利用される方が何かと便利さを感じることができるでしょう。
100万円以上なら銀行カードローンより低金利
さらに、100万円以上の限度額を一発で狙うなら、アイフルの【ファーストプレミアム】で低金利を目指してはいかがでしょうか。
最高金利9.5%は銀行カードローンよりも有利な条件ですから、見逃すことはないですよ。
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